'''ピンク''' ()は赤と白を混ぜて出来る色の一つ。しばしば明るい赤と表現されるが、より正確には明度が高く彩度の低い赤である。ピンクは濃淡によってさまざまなバリエーションが存在する。英語の '''pink''' は、元来ナデシコの意であり、シェークスピアの時代にはまだ色名としての用法はなかったとされる。後に、ナデシコの花の色を指して pink、すなわち「'''なでしこ色'''」と呼ぶようになった。
また、英語以外の多くのヨーロッパの言語では、ピンク色を指すのにバラを意味する語やその派生語を使い、いわば「'''ばら色'''」という言い方をする。
日本語では英語を借りて「ピンク」「ピンク色」と呼ぶのが一般的だが、モモの花に見立てた「'''桃色'''」の名もある。
ほかに「'''撫子色'''」(なでしこいろ)、「'''石竹色'''」(せきちくいろ)などナデシコに由来する和色名もあるが、これらが英語 pink の同義語として扱われてきた実績がとくにあるわけではない。ピンクの顕色は一般的には赤色顔料と白色顔料による。セラミック顔料においては陶試紅やクロムスズピンク、サーモンピンクといったピンクの顔料が存在する(セラミック顔料で赤色顔料はカドミウムレッドをジルコンでコーティングしたファイアーレッドしか存在しない)。特にクロムスズピンクはピンクから紫がかった赤、ワインレッドにいたる様々な色を出す。
また、強い印象を与える派手で鮮明なピンク色を'''ショッキング・ピンク'''と呼ぶ。
ピンクは心理的に、興奮状態を落ち着かせ、緊張をほぐし、リラックスさせる色として知られる。これは暖色系の温かみと寒色系の落ち着きを併せ持つピンクならではの特色である。これによって、近年の医療関連施設では淡いピンク色(ペールピンク)が内装の色として盛んに用いられるようになっている。また、看護師などが着用する白衣も淡いピンクのものがある。ただし、濃度が高いと心理的に不快感を与えることがあり、逆効果となってしまう。ブルーが「より優美で繊細」であるのに対し、ピンクは「よりはっきりして力強い」と1918年版の『レディーズ・ホーム・ジャーナル』に書かれており、同書はそれが「一般的な見方」であるという。
しかし、現代ではピンク色は女性に好まれ、女らしいとみなされる色である。たとえば、テレビドラマ『セックス・アンド・シティー』のキャリーはピンクのドレスを好み、映画『キューティ・ブロンド』シリーズでリース・ウィザースプーン演じるエルは、ピンクのオーバーを何より好む女性として描かれる。
スーパー戦隊シリーズでは、ピンクは必ず女性キャラクターの色として使われている。女性=ピンクをイメージさせることから来ている。
** 同様の理由からか、女児向けアニメでは主人公のイメージカラーに用いられることも多い(おジャ魔女どれみ・ぴちぴちピッチ・しゅごキャラ!等)。
** さらに、ゲームキャラクターのイメージカラーに用いられることもある(『マリオシリーズ』のピーチ姫・『ソニックシリーズ』のエミー・ローズ等)。
女性専用車を示すために、車両の窓やホームの乗車目標にピンクの塗装やピンクのラインを引いて、それと示すようにしている場合がある。白系の色も多く見られる。 ピンクは、日本において性的な意味も持つ。それはおそらく女性への連想や、または肉や赤面の色あいである事に起因すると思われる。
英語圏で成人映画を"blue movies"と呼ぶのに対し、日本では、これらはしばしば「ピンク映画」と呼ばれる。
同様に、風俗店などを宣伝する違法な広告のことを、俗に「ピンクちらし」と呼ぶ。
ピンク(正確には紫がかったラベンダー色)は、同性愛及び両性愛を連想させる色である。ナチスが強制収容所に収容された囚人を区別する印のうち、同性愛者に付けられたラベンダー・ピンクの三角形に由来する。www.pink-triangle.org/ptps/symbol.htmlユダヤ人がダビデの星を身に付ける事を強いられた一方、同性愛の男はピンクの三角形を身に付けることを強いられた。近年では誇りを持って着用される。
オランダの同性愛に関するニュースグループはnl.rozeと呼ばれ、rozeはオランダ語でピンクを表す。 無垢、子供らしさや、生命力・健康を象徴する。(他のパステル調の色と共に)春や花を暗示する色でもある。
成人、特に中年男性がピンクの服を着ると奇抜なイメージを持たれる。逆にそれを利用してコメディアンやコメンテーターなどがキャラクター作りのためにピンクを着ることがある。お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰がピンクのベストをしばしば着用していることで有名である。豪快な人柄と軽快なトークで知られる棋士、神吉宏充はピンクのスーツをよく着ている。
国旗には使用されない色でもある。
大正製薬の便秘薬・コーラックのキャッチフレーズは'''ピンクの小粒コーラック'''である。この商品のイメージが強いため、競合他社の製品もほとんどピンクの着色を行っている。また、便秘薬は女性をターゲットにしているため、パッケージそのものにピンクを施したものが多い。
桜の花びらは、漫画や絵画、アニメの中でピンクを示す傾向がある(一般的なソメイヨシノの花の色は白である)。また、ピンク→桜の色の連想からピンク色の花を咲かせるコスモスは漢字で秋桜と書く。
スヌーカーのボールで6点のものはピンクである。
自転車レース『ジロ・デ・イタリア』の優勝者はマッリャ・ローザ(Maglia Rosa)と呼ばれるピンクのジャージを与えられる。これは主催するラ・ガゼッタ・デロ・スポルト紙(La Gazzetta dello Sport)の特徴ある紙面の色からとられている。
オレンジがかったピンク色のワインをロゼワインという。
カトリック教会の伝統においてピンクは喜びと幸せを表すものであり、イエスの降誕を喜ぶ待降節の第三主日(喜びの主日)にはピンクの祭服が用いられることがある。
日本において、飲食店などに置いてある『特殊簡易公衆電話』は通称'''ピンク電話'''と呼ばれる。
第二次世界大戦中に北アフリカ戦線で活躍したイギリス陸軍の特殊部隊SASは、軍用車両の迷彩色としてピンクを用いていた。これは砂漠で墜落遭難した軍用機が、元のサンドイエローの塗装色が退色してピンク色になり、偶然高い迷彩効果を発揮して発見が遅れたという出来事に学んだものである。
共産主義および社会主義を象徴する赤(赤旗参照)に半ば染まったという意味で、英語圏において容共または社会主義的であることを意味する蔑称として用いられることがある。
pink はLSDの通称のひとつ。
都営地下鉄浅草線、大阪市営地下鉄千日前線などピンクをラインカラーに用いる鉄道も少なからず存在する。
『機動戦士ガンダム』の登場人物・シャア・アズナブルのノーマルスーツはピンクを基調とした配色で、同作品登場以後は男性にとっても親しめる色になった。
日本テレビの番組『笑点』出演時の三遊亭好楽の衣装カラーでもある。桃色
マゼンタ
紫
赤
肌色
サーモンピンク
ピンキッシュ・ブラウン (''pinkish brown'' ピンクがかった茶色)
桜色
一斤染め色
色名一覧
日本の色の一覧
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