'''年'''(ねん、とし)は、時間の単位の一つ。元来は季節の周期を意味し、おおよそ平均太陽年つまり約365.2422日に等しい。
それから一般化し、地球が太陽の周りを一周するのに要する期間を指す。何をもって1周とするかで、各種の定義がある。また、季節の周期を近似した暦法の単位でもある。天文学的には、数種類の年の定義がある。
自然の年
**平均太陽年:春分から春分まで(の平均)。約365.24219日(2000年での値)。ベッセル年。
**平均恒星年:慣性系(恒星)に対し太陽を一周する期間(の平均)。約365.25636日(2000年での値)。地球の公転周期。
**平均近点年:地球の近日点通過から次の近日点通過まで(の平均)。約365.2596日 。
**平均太陰年:12平均朔望月。約354.347日。
人為的に定義された年
**ユリウス年:365.25日(定義値)。光年の換算などに使う。
**ガウス年 : 2''π}}'' / ''k'' = 約365.256898日。''k'' はガウス引力定数で ''k'' = 0.017 202 098 95(定義値)。天文単位の換算などに使う。暦においては、おおむね太陽年に近い整数の日数を年とする。1月の長さを月の形が変化する1周期とした太陰暦では、12ヶ月を1年とした。ただし、これでは太陽年とはずれていくので、太陰太陽暦では、閏月を入れて1年を13ヶ月とする年を設ける。
太陽暦では、1月の長さを月の周期とは切り離し、365日を12ヶ月に振り分け、1太陽年に合うようにしている。端数を合わせるために閏日を入れて366日とする年を設ける。
以下にそれぞれの暦法の特徴を示す。
太陽暦:平年は365日、閏年は366日。平均すればほぼ太陽年。
**ユリウス暦:平均365.25日。
**グレゴリオ暦:平均365.2425日。現在世界各国で使われている。
**改定ユリウス暦:平均365.242222日。
太陰暦:12ヶ月。354日または355日。平均354.347日で、ほぼ太陰年。
太陰太陽暦:平年は12ヶ月、平均354.37日。閏年は13ヶ月、平均383.89日。平年と閏年を平均すればほぼ太陽年。
**メトン周期:平均365.263日。
**カリポス周期:平均365.25日。
**ヒッパルコス周期:平均365.247日。
**中国暦・和暦:平均すれば正確に太陽年と同じ365.2422日。10年を「'''十年紀'''」、100年を「'''世紀'''」、1000年を「'''千年紀'''」(ミレニアム)と呼ぶ。
1年の半分の6ヶ月のことを「'''半年'''」という。また、1年を6ヶ月ずつの半期に分けて、前の半期(前期)を「'''上半期'''(かみはんき)」、後の半期(後期)を「'''下半期'''(しもはんき)」ともいう。さらに、1年を3ヶ月ごとに分けたものを「'''四半期'''(しはんき)」(クォーター、クール)といい、年の初めから順に第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期と呼ぶ。英語圏では "Q1,Q2,Q3,Q4" と略す。
天文学・地質学・古生物学などでは1000年 ka, ky, kyr、100万年 Ma, My, Myr、10億年 Ga, Gy, Gyr が使われる。これらは「キロ年」、「メガ年」、「ギガ年」の意味だが、日本語では接頭辞も訳して呼ぶ。a はラテン語のアンヌム annum の略である。
地殻変動など非常に遅い速度を表すのに、「'''ミリメートル毎年'''」(mm/y, mm/yr)、「'''センチメートル毎年'''」(cm/y, cm/yr)が使われる。資源等の産出量は「トン毎年」(t/y, t/yr)などが使われるが、年当たりなのは自明とみなし単にトンなどと表すことが多い。他にもさまざまな量が年当たりで算出されるが、毎年は省略することが多い。
年(厳密にはユリウス年)を使って定義される単位に「'''光年'''」(ly)がある。これは光速度と年の積 cy に等しい。日本語で「とし」とは、「稲」を意味するといわれ、一年周期で稲作を行なっていたため、「年」の意味で使われるようになったという。漢字の「年」は、禾を収穫する人の姿を象形するといわれる。穀物の成熟の周期から1年の周期を感じていたと思われる。年度 - 会計年度
毎
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