1973年、沢渡朔撮影による『少女アリス』(河出書房新社)が出版。梅原や大上のようなナチュラルな無垢さを押し出したものとは異質な、エポックメーキングな作品であった。8歳のモデル、オーディションで帰り際にキスを投げかけて合格したというブロンドの少女サマンサを使って、ロンドン郊外で撮影されたこの写真集は、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』をモチーフにした幻想的な雰囲気のなかで、フェティッシュな対象としての少女を耽美的に表現し、不朽の名作となる。詩を瀧口修造と谷川俊太郎が書いている。1979年に沢渡は6年後のサマンサを撮った続編、『ALICE FROM THE SEA 海からきた少女』(河出書房新社)を出版している。これらの沢渡作品は、芸術的として男性のみならず女性の購買者に高く評価された。
1977年には、それまでに「ビーナス'74展」(ポーランド国際芸術写真協会1974年)や「世界写真展」(ドイツ・シュテルン社主宰1972年)で写真賞を受賞して国際的に活躍していた女流写真家清岡純子が、最初の少女ヌード写真集『聖少女 Nymph in the Bloom of Life』(フジアート出版、藤本義一・文)を出版した。1979年にはそれに続き『野菊のような少女 聖少女パート2」』(池田満寿夫・文)を出版。清岡は、ここから1980年代にかけて毎年のように写真集を出してゆき、野外撮影を得意とする自然主義的な作風で最も多作な少女ヌード写真家となる。
'''大渕静樹(大舞地静樹)'''は刺激の強いものが多く、その足跡は1980年『白夜の少女ティナ』(徳間書店)から、1983年『妖精伝説 ヨーロッパの天使たち』、1984年『ロリコンTHEワールド 欧州撮り歩き』までの一連の作品に見ることができる。力武靖が約10年間撮影し続けたモデル西村理香が人気を得て写真集がベストセラーとなる。1994年に高橋生建が竹書房は「新鮮組」増刊で「美少女紀行」を刊行し、地域毎に総集編MAXが出るなど好評を博した。これは大人びたモデルも多いが、現在では題名からネットオークションで規制にかかるという。1999年に児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律が施行されたことにより、児童(18歳未満)の裸像を書籍、インターネットなどを通じて頒布する行為が禁止された。これにより、少女ヌード写真集の新規の出版は不可能となった。2005年春、国立国会図書館蔵書の「清岡純子写真集 Best Selection!」が児童ポルノと認定され、閲覧不可となる。それ以後も児童ポルノの疑いがある資料が選定されてゆき、2006年4月1日をもって、同図書館所蔵の少女ヌード写真を含んだ資料の数百点が児童ポルノとして閲覧不可となった。
les Petites Fees プチフェ ヨーロッパの小さな妖精たち (岩波企画)1979年11月